２０２２年１２月１０日・１１日

研修講座　『奇経治療の基礎と臨床』　開催

　12月10日・11日に『奇経治療の基礎と臨床』というテーマで研修講座を開催しました。今回は奇経の流注や八脈交会穴の部位や主治、診断点、脈診や腹診のポイントなど基礎的な知識を確認した後、受講者同士がペアになって実際に奇経診断・治療を行いました。
　まず、ペアの一人が患者役となり、もう一人が治療者となって、実際に問診や腹診を行い、その結果を踏まえて証を導き、脈を診ながら証の正否を確認しました。さらに、その証に基づいて八脈交会穴の中から治療穴を選んで、せんねん灸や金粒・銀粒などを用いての治療、脈を診ながら治療効果の確認を行い、実際的な知識と技術を深めることができました。また、診断と治療の際に用いるテスターの代わりに、視覚障害者でも使いやすいエレキバンの磁石を用いるなど、今後の臨床に役立つ工夫を交えながら講座を行うことができました。コロナウイルスの関係で、受講者の人数を少なくさせていただいたおかげで、ゆっくり時間をかけて、実習することができました。
　次回は令和５年１月22日に『手軽にできる灸治療の臨床応用＆セルフケア』というテーマで、お灸・はり治療室、灸PLUSの八木麻子先生をお招きして、視覚障害者でも安心してできる灸治療の方法や、患者さんにお勧めのセルフケアなどについて講義、実習していただきます。多くの方の受講をお待ちしております。