令和6年6月15日・16日第1回東洋医学講座「コロナ後遺症に対する鍼灸治療」開催今回は大阪にある結鍼灸院院長である藤井正道先生をお招きし、コロナ感染後に起こるブレインフォッグや味覚障害、嗅覚障害、上咽頭炎、嗄声、その他の不調に対する鍼灸治療について、講義・実習を行っていただきました。 講義では、これまでの多彩な治療経験についてお話しいただくとともに、コロナ後遺症を中心とした様々な症例について、中医学の理論をベースとして、どの ように病態を捉え、治療につなげるかについてご説明くださいました。さらに主要な治療穴の持つ効果や棒灸、灸頭鍼、電鍼の行い方、施術上の工夫など、多岐 にわたり具体的に教えていただきました。 実習では、棒灸による督脈通陽法を行っていただきました。4本の棒灸を使用し、効果的に刺激を与える方法を教授いただきました。また、頭部への刺鍼、背部の灸頭鍼などのほか、視覚に障害のある方でも安全に行える方法についても、併せてご紹介いただきました。 まだまだコロナ感染症に罹患される方が多い現状があり、その後遺症に苦しむ方も多くいらっしゃいます。臨床に取り入れて治療に活かしたい治療の考え方、方法を学ぶ機会となりました。 次回は7月7日(日)に、午前は「気象病と自律神経」、午後は「認知症の正しい理解とその対応」をテーマとして、それぞれ愛知医科大学病院の佐藤純先 生、札幌渓仁会リハビリテーション病院の長谷部浩平先生にご講義いただきます。Zoomでの受講も可能ですので、是非ご参加ください。 ニューストップに戻る |