令和6年7月7日第1回医学研修講座『天気痛と自律神経』 『認知症の正しい理解とその対応』開催午前は中部大学大学院の佐藤純先生とZoomで接続し、慢性痛の捉え方と天気、自律神経の関連について、講義を行っていただきました。 まずはじめに、痛みについての考え方についてお話しいただきました。急性痛の延長が慢性痛ではないことを理解することが重要でした。 続いて、天候の変化に伴って起こる様々な症状についてそのメカニズムをもとに、詳しくご説明いただきました。特に、佐藤先生自身が行った様々な実験・調 査データを提示していただき、これまでの実践に触れることができました。その中で特に気圧の変化が人体の不調を起こす要因になっていること、その背景に は、内耳にある気圧センサーの過敏が隠れていることなど、具体的にお話しいただきました。 最後にはセルフケアやツボ刺激、マッサージなどについても触れていただき、患者さんの治療につなげられるヒントとなるものでした。 午後は札幌渓仁会リハビリテーション病院の長谷部浩平先生をお招きし、認知症に関する最新の話題と、どのような意識で関わっていくかについて講義を行っていただきました。 まずは、認知症の原因、分類、診断、治療などについて、それぞれ詳しくお話しいただきました。特に4つの代表的な認知症については、それぞれ詳しく解説 していただきました。また、治療については昨年話題となった「レカネマブ」にも言及され、現在行われている治療法についてもお話しいただきました。 最後に認知症を取り巻く問題や、家族や介護者、施術者が配慮すべき事項について、実際の患者さんの様子なども交えながらお話しいただきました。実際に認知症の患者さんを施術する機会も多いため、実際に活用する機会の多い内容について学ぶことができました。 次回は7月28日(日)に、開所10年記念講座として、「最新の免疫から考える、これからの理療のあり方」をテーマとして、明治国際医療大学名誉学長の矢野忠先生をお招きし、最新の免疫に関する話題と、免疫力の向上につながる鍼灸治療について講義・実習を行います。 貴重な機会ですので、是非ご参加ください。 ニューストップに戻る |