令和6年7月28日

理療研修センター10年記念講座
第1回理療専門講座『最新の免疫から考えるこれからの理療のあり方』開催


 今回は、理療研修センター開所10年を記念し、明治国際医療大学名誉学長の矢野忠先生をお招きし、身体の免疫システムの基礎から最新の情報と、理療(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう)とのつながりについてお話しいただきました。
 午前は『自然免疫による理療の可能性』を副題とし、自然免疫の仕組みについて、詳しくお話しいただきました。免疫に関わる細胞それぞれの役割や特徴、様々な受容体の働きなど、簡潔に教えていただきました。
 さらに、腸内フローラや皮膚と免疫との関係性を踏まえ、理療治療により免疫力の向上が期待できる可能性について、様々な研究報告を踏まえてお話しいただき、「病は腸から」という言葉が印象的でした。
 午後は『理療による腸活』を副題とし、便秘の分類や過敏性腸症候群に着目して、その概要と理療施術の考え方を中心にお話しいただきました。また、デモン ストレーションでは腹診の行い方や工夫の他、これまでの長い施術経験を元に、施術に関する幅広い話題についても触れていただきました。患者さんとのコミュ ニケーションをしっかり取ることの重要性について、改めて感じました。
 自然免疫や自己治癒力を高めることによって、病気になりにくく、なった際には治りやすい身体を作ることはこれからの時代ますます必要と考えられます。その後押しができる理療の魅力、可能性について、大いに感じることのできる講座となりました。

 次回は8月17日(土)、18日(日)『頭部の局所解剖と生体観察』というテーマで、センター指導員が行います。顔面部を含めた頭部全体の解剖的知識や触察技術を高める内容となっております。是非ご参加ください。
 なお、センター休業日の関係がありますので、できるだけ受講申込みは9日(金)までにお願いいたします。






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