令和6年9月8日
第2回臨床講座 『医療リンパドレナージの実際』 開催
今回は帯広市にある北斗病院内、リンパ浮腫センターより阿部聰先生をお招きし、癌の術後などに発症するリンパ浮腫に対する医療リンパドレナージについて、講義・実習を行いました。
講義では、リンパ浮腫を中心に、浮腫を引き起こす疾患についての概要と、症状や分類、診断や治療法などについて、幅広く教えていただきました。
午後の実習では、まず、リンパドレナージの基本手技のひとつである静止クライスの行い方について、手のあて方や圧の調整、体を使った動かし方、意識の仕
方などについて、丁寧にご指導いただきました。受講者はペアになり、じっくりと練習することができました。また、後半では弾性包帯の巻き方のデモンスト
レーションを行いました。様々な材質や幅の包帯を、末梢から順に丁寧に巻いていく様子を実際に触れながら見ることができました。実際に30分ほど巻いてい
るだけで、下肢の周径が1.5cm程度細くなり、驚きの声が上がっていました。
最後に、ご持参いただいた様々な材質や長さの弾性ストッキングを実際に装着する体験も行いました。長さや圧の違いによる装着時の感覚の差を感じたり、実際に患者が使用しているものと比較するなど、活発な交流が図られました。
普段学ぶ機会の少ない貴重な講座であり、受講者が熱心に取り組んでいる姿がみられました。
次回は9月28日(土)、29日(日)に『膝OAに対する理療治療』というテーマで、センター指導員が講義・実習を行います。多くの患者さんが悩まされ
ている膝の痛み、可動域制限を引き起こす要因となる膝OAについて、その概要の確認と、手技、鍼、灸それぞれの施術法、セルフケアについて、幅広く研修し
ます。ぜひご参加ください。



ニューストップに戻る
|