令和7年2月2(日)

第2回医学研修講座『医療AIの今とこれから』・『精神疾患と森田療法』 開催

 令和7年2月2日
第2回医学研修講座『医療AIの今とこれから』、『精神疾患と森田療法』開催

 午前は聖マリアンナ医科大学の小林泰之先生とZoomで接続し、生成AIの最新情報とその活用法、今後の展望について講義を行っていただきました。
 まずは、生成AIの基本的事項についてお話しいただきました。日々めざましい発展をしており、できることもますます増えていますが、人間がいかに使いこ なすかという視点が重要となります。講座ではChatGPTやGemini、Claudeを中心に、実際に使用する流れを見せていただいたり、それらを複 合して活用したり、より便利に活用するための補助ツールについてなど、多くの話題を提供していただきました。
 視覚障害者が外部の情報を得るための手段としてもすでに活用されていますが、理療診療での活用も含めて、今後ますます発展していくことが予想されます。 AIによって効率的に行う部分と、人間だからこそできる部分をうまく組み合わせていけるよう、まずはAIに触れ、どんどん使ってみることが重要だと感じま した。小林先生は、電気や車が発明されたときと同じぐらい革命的なことが起きており、生成AIの利用が当たり前の世界になるので、積極的に触れて活用して ほしいと仰っていました。

 午後は札幌医科大学病院の田所重紀先生をお招きし、精神疾患の治療として行われる森田療法について講義を行っていただきました。
 まずは森田療法の基本的事項と、対象としている神経症の捉え方、森田療法の実際の行い方や考え方についてお話しいただきました。患者さんが感じている不 安に目を向け、その感情を否定するのではなく、あるがままに受け入れ、日々の活動に向かえるよう、そっと後押しをするように声がけをすることが重要だと感 じました。症例を提示いただき、具体的な関わり方、伝え方についてもご紹介いただき、患者さんが不安を見つめながら、変化していく様を知ることができまし た。
 様々な悩みや不安を持つ患者さんと直に触れ、対話をする機会の多い理療師にとっても、森田療法を学ぶことがよりよい治療につなげることができる重要な内容だと感じました。北海道では、「北海道森田療法研究会」という団体でより詳しく学ぶことができるそうです。

 今回を持ちまして、今年度の研修講座は終了となります。多数のご参加ありがとうございました。
 次年度も5月以降、様々な研修講座を開催します。詳しい日程・内容につきましては、3月下旬に公開いたしますので、ご覧いただき、是非ご参加ください。






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