令和7年6月14日・15日第1回基礎講座 『関節モビライゼーション実技研修』開催今回は関節モビライゼーションの実習を中心とした基礎講座を開催いたしました。 関節モビライゼーションは、関節の動きを改善し、痛みを軽減する徒手療法の一種です。関節には「凹凸の法則」があり、凹面の関節が動く際には同じ方向 へ、凸面が動く際には反対方向へ滑走します。この法則を利用し、適切な方向へ関節を動かすことで可動域を向上させるのが関節モビライゼーションの技術で す。 今回の研修では、肩関節、手関節、膝関節、距腿関節の4つの関節に対し、「離開法」と「滑り法」について、受講者同士で実習を行いました。 離開法とは、関節面を軽く引き離すことで関節包や周囲組織の緊張を緩める手技です。これにより関節の動きがスムーズになり、疼痛の軽減が期待されます。 滑り法とは、関節面を前方や後方へ滑らせることで、関節の正常な動きを促進し、可動域を改善する手技です。これらの手技を組み合わせることにより、関節の 制限された動きを解放し、より自然な運動を可能にします。 関節モビライゼーションは、ストレッチなどと異なり大きな動きは伴いませんが、関節の可動域改善や疼痛緩和に対して有効な手技だと思います。日々の治療を補完する手段として活用していただければと思います。 次回の講座は、令和7年6月29日(日)に「安全な鍼灸施術のために」というテーマで開催予定です。呉竹学園 東洋医学臨床研究所副所長の上原明仁先生を講師に迎え、実際の解剖に基づく経穴の深刺に関する危険性やその予防法について講義を行います。 本講座はZoomでのオンライン参加も可能ですので、ぜひご参加ください。 ![]() ![]() ニューストップに戻る |