げんき通信 Vol.38 令和7年10月3日発行

5分で体をリセット!毎日続ける健康ストレッチング

 ストレッチングとは意図的に筋 肉や関節を伸ばす運動です。体の柔軟性を高めるの に効果的であり、準備運動や整理運動の一要素としても活用されています。最近では 美しい姿勢の保持やリラクセーションの効果が明らかとなってきました。広い場所や道 具を必要とすることなく行えることから、愛好者が増えています。

1  ストレッチ ングの主な効果
① 柔軟性の向上:関節や筋肉が伸びると、体が柔らかくなります。硬くなった筋肉がほ ぐれ、 関節の動く 範囲も広が ります。
② 血行促進:筋肉の柔軟性が高まると血流が促進されます。血行が良くなると代謝が アップするため、老廃物が排出されやすくなり、むくみの解消や、肌にも良い効果が 期待できます。また、体温も上がるため、免疫力アップにもつながります。
③ 疲労回復:スポーツや運動 後に 筋肉にたまった 、 乳酸の排出を促す効果が期待でき ます 。
④ 肩こり・腰痛の軽減:血行 が 促進 されると 、 体温が上がり体の冷えを軽減できるため、 肩こりや腰痛の 改善も期待できます。
⑤ 関節痛の軽減:伸ばしたりほぐしたりすることで、痛みを和らげる効果が期待できま す。
⑥ 姿勢が良くなる:正しい姿勢を維持しやすくなり ます。
⑦ 精神の安定:脳から幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。精神の 安定や自律神経の乱れを軽減 し、心と体のバランスを整えることでストレスがたまり にくくな ります。

2 効果を高めるための注意点
①20秒以上伸ばす:一つひとつの動作をゆっくりと、伸ばしたい部位を意識しながら20秒以上かけて伸ばしてください。
②痛みを感じるほど伸ばさない: 無理をせず行うことが大切です。痛みを感じるほど伸ばしてしまうと、かえって筋肉が硬直してしまうことがあります。
③呼吸を止めない:ゆっくりと深い呼吸を意識しましょう。呼吸を止めると筋肉が伸びにくくなり、血圧が上昇する原因にもなるので注意しましょう。
④動きやすい服装で行いましょう。

3 首周りのストレッチング
 スマートフォンやパソコンの使いすぎで、首や肩のこりに悩んでいませんか?職場や自宅で簡単にできるストレッチングをいくつかご紹介します。休憩時間や 寝る前など、こまめに取り入れて、つらいこりを解消しましょう!
①首の後ろを伸ばす
 首の後ろで両手を組みます。そのまま両肘を外側に張り首をゆっくり前に倒します。
②首の横を伸ばす
 左側を伸ばすときは、左手を下ろします。右手は頭の上を越えて手のひらを左耳のあたりに当てます。その手でゆっくり頭を右側に引きます。手を変えて右側 も伸ばします。頭を少し斜め前方に向かって引くと肩甲骨に付く筋肉を伸ばせます。
③首の前を伸ばす
 両手を下ろしたまま、首をゆっくり後ろに倒します。次に、左手の甲を腰に当て、首を右後ろに倒すと、首の左前側が伸びた感じがします。手を変えて反対側 も伸ばします。

 毎日たった5分のストレッチングが、あなたの未来を変えるかもしれません。次号は足のストレッチングをご紹介します。


お問い合わせは・・・
北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センター
TEL(011)533 - 3253
メールアドレス ahaki@popmail.hokkaido-c.ed.jp

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