令和7年11月16日

第2回理療専門講座『高齢者に寄り添う鍼灸治療』開催

 今回は新潟から、新潟医療福祉大学教授の江川雅人先生をお招きし、高齢者に関わりの深い疾患・症状について講義・実習を行いました。
 午前は、認知症及びパーキンソン病に対する鍼灸治療についてご講義いただきました。それぞれの概要から症状の違い、評価法など、詳しくお話いただきました。
 さらにそれぞれの疾患に対し、患者のニーズに応えるための鍼灸治療の方法について、現代医学、東洋医学それぞれの視点に立った内容をお話いただきました。
 午後はまず、認知症及びパーキンソン病に対する鍼灸治療のデモンストレーションを行いました。頭皮鍼や陽経への置鍼・パルス、腰部への台座灸など、脳内循環改善や筋強剛の緩和など、目的に応じた治療法を行っていただきました。
 その後はフレイルについてご講義いただきました。フレイルの要因となる3つの歯車や、その歯車を止めてしまう要因、評価表などとともに、鍼灸治療の効果について、様々な研究報告をお示しくださいました。
 最後に、受講者からの質問にお答えいただきました。治療に関することや患者さんとの対話・関わり方に関する内容など、多岐に渡る質問に対し、多くの知見やご経験をもとにお答えいただきました。
 高齢の患者さんと関わる機会は今後益々増えると考えられますが、それぞれの患者さんに寄り添い、QOLを高めていくための技術・態度について学ぶことができ、充実した時間となりました。

 次回は11月29日(土)午後・30日(日)午前に『血圧異常に対する理療治療』というテーマで、センター指導員が行います。最新の高血圧ガイドラインを踏まえた内容のほか、血圧を安定させるための鍼灸手技療法について研修します。両日同じ内容です。

 また、30日(日)の午後は『性的マイノリティと医療』というテーマで、幹メンタルクリニック院長の池田官司先生をお招きして講義を行います。
 トランスジェンダーを中心に、性的マイノリティの概要及び医療的な面からの関わりなどについて、お話いただきます。
 是非ご参加ください。





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