令和7年11月30日

第3回臨床講座『血圧異常に対する理療治療』、

第1回医学研修講座『性的マイノリティと医療』開催

 11 月29日の午後と30日の午前に「血圧異常に対する理療治療」というテーマで研修講座を行いました。前半の講義では、日本における高血圧患者の状況や最新 の血圧値の分類に加えて、血圧の生理学的調節や高血圧症の分類や原因について学習しました。特に高血圧症の90%を占める本態性高血圧症については、生活 指導としての食事療法、運動療法、節酒・禁煙など、最新の情報を学びました。
 後半の理療治療では、2013年を中心とした高血圧症に対する鍼灸治療に関する論文を紹介し、自律神経に働きかける鍼や低周波鍼通電療法のデモを行いま した。最後にリラクゼーションを促進するためのオイルによるハンドマッサージを参加者同士で行い、温かな気持ちで講座を終えることができました。

 11月30日の午後は、市内の幹メンタルクリニック院長である池田官司先生をお招きし、性的マイノリティに関する概要や事例に加え、医療的な立場からの関わりについて講義を行いました。
 性的マイノリティ当事者の言葉が紹介され、小さな頃から隠し続けている悩みとともに、周囲からの言葉や習慣により、ずっと傷つけられて苦しんできたこと などについて知ることができました。しかし、そのような生活のなかでも、ありのままを認めてもらう、ちょっとした声がけが救いになることもわかりました。
 また、医療的な関わりに関しては、性別不合の概要や種類、疫学などの情報のほか、対応の際に留意する点などについてご説明いただきました。
 患者さんそれぞれの希望や、周囲の環境、体の状態などそれぞれに違いがあり、患者さん毎に必要な治療や声がけ、態度があるかと思います。そのための知識としてとても重要であり、聞くことのできる機会が少ない貴重な内容でした。

 次回は12月13日(土)午後・14日(日)午前に『明日から使えるこの一穴〜治療からセルフケアまで〜』というテーマで、センター指導員が行います。治療編とセルフケア編に分け、様々な症状や不調の際に有効な経穴を厳選し、ご紹介します。両日同じ内容です。
 ぜひご参加ください。





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