令和8年6月28日

第1回基礎講座 『介護アロマタッチケア研修』開催


 今回は、あさいマッサージ教育研究所代表 浅井隆彦先生をお招きして、『介護アロマタッチケア研修』というテーマで、介護現場などで役立つアロマテラピーとタッチケアについて、講義および実習を行いました。
 午前は講義を中心に行われました。まずは認知症と香りの関係についての説明があり、認知症状で最初に起こってくるのは、嗅覚障害であるとのお話がありま した。アロマテラピーにおいて、皮膚や口腔からの摂取などと比べ、嗅吸による嗅覚刺激は成分が体内に吸収されないため、高齢者の導入としては最も安全に活 用できるとのことです。また、初期の認知症状に見られる昼夜逆転症状に対しては、朝はローズマリー、夕方から夜はラベンダーやマジョラムといった香りの使 い分けが効果的であると、具体的なアプローチについても詳しく学びました。
 午後は、介護現場を想定した具体的なタッチケア方法の実技を行いました。浅井先生からは「手は密着させなくてよい。そっと触れ、そっと離れるように」という、シンプルでありながら奥深い“触れ方”のポイントを、参加者一人ひとりに丁寧に指導していただきました。
 さらに、ターミナルケアにおける“触れる”ことの大切さについてのお話の中で、「not doing but being(何かをするのではなく、ただ寄り添い共にいること)」という言葉が紹介されました。高齢者の介護においては、単なるケアの技術以上に、相手の 心に寄り添い耳を傾ける「傾聴力」や、深い信頼を築く「人間関係力」が何よりも重要になります。この言葉はまさにその本質を表しており、とても心に深く残 りました。
 介護や治療の現場において、より配慮が求められる状況で重要となる知識と心構えを研修できた機会になったかと思います。

 次回は7月12日(日)に午前は札幌南整形外科病院 札幌手外科・骨研究所 所長の射場 浩介先生をお招きして『手の痛みと最近の治療』、午後は札幌医科大学皮膚科学講座 医学博士の佐藤智世先生をお招きして『様々な脱毛症とその最新治療』というテーマで講座を行います。是非ご参加ください。





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