令和8年7月25・26日
第2回基礎講座『頸部及び胸郭上部の局所解剖と臨床症状』開催
今回は、複雑な構造を持つ頸部から胸郭上部にかけての局所解剖について、本センター指導員が講義を行いました。まずは脊柱や頸椎の基本構造を確認した上
で、頭部の柔軟な回旋を可能にする環軸関節や、それらを支える胸郭をはじめとする各構造について、解剖模型を詳細に観察しながら学びを深めました。そし
て、骨の理解を深めた上で、受講者自らの身体を触擦してもらいながら、頸部の筋について確認しました。胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭および斜角筋隙の位置関
係について実際に触擦して確認することができました。
講座の後半では、臨床で遭遇することの多い頸椎症や胸郭出口症候群をはじめとした各種疾患について、臨床症状と解剖構造を照らし合わせながら解説が行わ
れました。模型を観察しながら椎間板の変性や椎体の骨棘形成の様子を確認することで、病態への理解をより深めることができました。
また、特に近年話題となることの多い「スマホ首」とも呼ばれるストレートネックの改善には、首の深層にある椎前筋が重要な役割を果たしていることが示さ
れ、具体的なアプローチとして「チンタック・エクササイズ」の実践法なども紹介されました。このエクササイズでは、ほんのわずかに顎を引くようにすること
が大切であり、顎を引きすぎて胸鎖乳突筋などのアウターマッスルを緊張させてしまうと、椎前筋などのインナーマッスルに対する効果が低下することが理解で
きました。
解剖学的な知識を基礎から捉え直すことで、日々の臨床につながる視点を養う貴重な機会となりました。
次回は、『低周波鍼・経皮通電療法の基礎と臨床』というテーマで講座を開催いたします。通電療法の基礎知識から応用まで、実技を主体として学べる内容となっております。
ぜひ、ご参加ください。
 
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